本は素敵です。





人の命は有限ですが、たとえば本に親しめば、人生は無限に広がりはしないでしょうか。





傲慢な信長秀吉にも立派に威を振るったお公家さん、九条植通という人は言っています。源氏物語を読むと、「延喜の御代に住む心地がする」と。また、源実朝の有名な歌に「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」というのがありますが、何百年もの時を隔てていながら、私たちはリアルに実朝の感動を共有することができます。





書に親しめば、すでに失われた人たちの心の中にも入ってゆけるのです。





熟した柿の実のような、そんなリッチな気分になれるような本をLab 鎌倉奥乃院では作っていきたいと考えています。