鎌倉の生き物-虫

私たちの事務所は鎌倉の中でもやや山の中へ入ったところにあり、360度、周りはほぼ山に囲まれています。そして目の前には清らかな川が流れています。
私たちはこの場所を少し美化して「鎌倉の奥座敷」なんて呼んでいます。
主に私たちの事務所周辺で実際に見聞きした動物や虫の記録の中から、この記事では虫に限って紹介します。
アリやダンゴムシ、モンシロチョウやシジミチョウなど、当たり前に見られる虫は除いています。
虫以外の生き物(陸上生物、水生生物、鳥類)については別の関連記事をご覧ください。
なお、この記事は、2022年から2024年の記録をまとめたものです(春だけは2023年から)。
1 春の鎌倉で見聞した虫(2023年から2024年)
「春」は3月から5月の期間です。
- ホタル 事務所の前の川にホタルが飛ぶ。2023年は5月17日に初めて目撃。3匹飛んでいた。以後、多くて6匹飛んでいるのを見、5月24日に3匹飛んでいるのを目撃したのを最後に見られなくなった。2024年も5月17日に初めて目撃。この時も3匹飛んでいた。以後、やはり多くて6匹ほど飛び、この年は6月6日にかろうじて1匹飛んでいたのが見納めとなった。事務所の前の川岸には大きな椋木とケヤキがそれぞれ一本ずつ植っているが、これら巨木の存在がホタル飛翔の条件になっているものと思われる。なぜなら、ホタルたちはこれらの木の葉を休息場所として利用しているように見られるからだ。ホタルの光は空中にも木の葉にもある。
- カワトンボ 事務所の庭のマサキの木にカワトンボが羽を休めているのを見る。
2 夏の鎌倉で見聞した虫(2022年から2024年)
「夏」は6月から8月の期間です。
- ニイニイゼミ 2022年は6月27日に、2023年は6月19日に、2024年は7月2日にその鳴き声を初めて聞いた。
- ゴマダラカミキリ ときどき事務所の庭にやって来る。
- ヒグラシ 7月初旬から鳴き出す。夏の間は決まって早朝4時30分頃から30分間ほど、銀鈴を振ったような実に清々しい音色を奏でてくれる。
- ミンミンゼミ 梅雨が明ける少し前から鳴き出す。
- クマゼミ 京都だとか関西ではお馴染みのこのセミは、鎌倉でも夏の盛りによく鳴いている。
- ツクツクホウシ 2022年は8月6日にその鳴き声を初めて聞いた。
- ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、キチョウなど 蝶の類は事務所の庭に次から次へとやって来る。
- コムラサキ(蝶) 美しい蝶だ。時折事務所の庭で羽を休めている。
- クサヒバリ 夜、美しい声を聞かせてくれる。
- クビキリギリス 夜、著明に聞こえる。
- カネタタキ しばしば鳴いている。そう珍しくはない虫だが、好きな音色だ。
- ハグロトンボ しばしば事務所の庭にやって来る。
- タマムシ たまに事務所の庭に飛んで来る。
- コクワガタ 一度だけ、夜、事務所の玄関を出たところにいたのを目撃したことがある。
- カナブン ときどきブーンと羽を鳴らしながら事務所の庭に飛んで来る。
- ショウリョウバッタ 大きな奴が事務所の庭に佇んでいることがある。
- ヒシバッタ 事務所の庭でよく見かける。
- カマキリ 緑色とか茶色とか、大きい奴とか小さい奴とか、事務所の庭によくやって来る。
- ムカデ 事務所の前の庭に巨大な奴がいた。ゾッとする。
- 夜の虫 8月の盆の辺りから夜は虫の合唱で賑やかになる。
3 秋の鎌倉で見聞した虫(2022年から2024年)
「秋」は9月から11月の期間です。
- カネタタキ そこらでよく鳴いている。そう珍しくはない虫だが、好きな音色だ。
- コオロギ 夜、その寂しげな声を聞かせてくれる。
- サトクダマキモドキ 事務所の庭木や外壁などにいるのをよく見かける。
- アオマツムシ 事務所の庭や外壁にとまっている姿をたまに見かける。
- ヒグラシ 2022年は9月12日に僅かにその声を聞いたのが最後だった(2023年と2024年は記録していない)。
- ツマグロヒョウモン(蝶) 美しい蝶だ。時折事務所の庭で羽を休めている。
- イナゴ 事務所の庭に置いてある椅子などによくとまっている。
- ショウリョウバッタ 事務所の庭や網戸などにその姿を見る。
- カマキリ 大きな奴がときどき事務所の庭にいる。
- 赤トンボ よく事務所に庭にやって来る。
- ユキムシ 11月になると事務所の前の川の上をよく飛んでいる。
- 夜の虫 秋の夜長を奏でてくれた虫たちも11月に入ると全く合奏をやめてしまう。
4 冬の鎌倉で見聞した虫(2022年から2025年の2月)
「冬」は12月から2月の期間です。
やはりこの季節、目立った虫たちの活動は見られませんでした。